透明度が高い「辺野古ブルー」と呼ばれる名護市辺野古の海に、14日午前11時、新基地建設に向けた土砂投入が始まった。

シュワブや湾の上空には時折、米軍輸送機や米軍ヘリが飛行。土砂が投入された区域近くにはウミガメも泳いでいた。

前日の13日、沖縄県の玉城デニー知事は政府に土砂投入の中止を要請。
14日正午前には、土砂投入を受けた臨時の記者会見で「共に行動を」と呼びかけ、「地方自治の破壊」と国批判した。
さらに15日、玉城知事は名護市辺野古での抗議集会で「対話はこれからも継続するが、対抗すべき時は対抗する。勝つことは難しいかもしれないが、絶対に諦めない」と述べた。

同15日、視察先の北海道千歳市で、岩屋毅防衛相は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設について「日米同盟のためではない。日本国民のためだ」と記者団に述べ、日本の防衛の最前線は南西地域と指摘した上で、抑止力強化の観点から推進していく考えを改めて示した。
政府の土砂投入に沖縄で反発の声が広がっていることに対して岩屋氏は、「政府は政府としての責任をしっかりと果たしていく」、地元との対話は今後も「あらゆるレベルで行う」と語った。

(共同通信、琉球新報社12月15日)