長生炭鉱水没事故から84年目の今年。
1月13日に行われた日韓首脳会談において、高市総理と韓国の李在明大統領は、山口県宇部市の海底炭鉱「長生炭鉱」で発見された遺骨のDNA鑑定に向けて協力することで合意しました。
これを受けて、20日、長年ご遺骨収容へと発掘調査に取り組んできた地元の市民団体「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」(以降「刻む会」)は関係省庁に政府交渉を行ない、直後に記者会見をYoutubeでリアル配信したので概要を掲載します。
●記者会見で公表された概要
警察庁は、遺骨鑑定を民間に依頼するという報道を否定し、現在は日韓で効率的・確実な身元特定の枠組みを協議中であると述べた。
鑑定スケジュールは未定だが、2月の刻む会による潜水調査で新たな遺骨が収容されることも踏まえ、「遠くない時期の実施」を目指しているとの言質を取った。
また、2月3日に収容予定の遺骨を同月6日・7日の追悼行事の場に持ち込む要望については、警察庁が持ち帰り検討することとなった。
北朝鮮側の遺族への対応は、希望があれば個別判断となるが、警察側は遺族捜索を当然の務めとし、HPでの呼びかけなど検体採取の拡充を検討する姿勢を示した。
外務省は韓国側との具体的な協議内容への明言を避けたが、今後も関係機関との連携を継続するとした。
2月7日の追悼集会参加については、これまで最も後ろ向きな対応が目立った厚労省から「一両日中に刻む会に連絡」するとの回答を得た。
以上のとおり、総じて緩慢ではあるけれども、韓国側の姿勢を踏まえ、3省庁は協議を進めている段階であり、刻む会としては「後退ではなく前進しているとの感触を得た」とのことです。
また、昨年末まで紛糾していたDNA鑑定については、刻む会は政府側の進捗を見守る立場を取るとしました。
その鑑定結果を元にご遺骨をどのように収容するかについては、これからの日韓政府の対応に協調していきたいと、先行き不透明ながらも明るい展望を持っているとのことです。
<長生炭鉱水没事故84周年犠牲者追悼集会について>
2月7日午前10時30分より、宇部市床波の追悼ひろばにて開催されます。
刻む会が主導して国際的なダイバーチームによる大規模な潜水調査や遺骨の引き揚げ作業などを計画しています。
活動資金はクラウドファンディングや寄付で賄われ、並行して日本政府や警察庁に対し、発見された遺骨のDNA鑑定や身元特定に向けた日韓協力の働きかけが行われてきました。
遺族の招請も行って各種アピールも続け、凄惨な歴史を忘れることなく、平和を願う取り組みが継続されています。
*刻む会は遺骨収容及び追悼集会ボランティアを大募集中です。
詳細はHPをご覧の上、お申し込みください。

