韓国政府は8月14日、国定記念日「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」の式典をソウルで開催した。
李在明(イ・ジェミョン)大統領は映像メッセージで、日本統治からの解放後80年が経過しても「慰安婦問題は完全には解決していない」と強調し、「被害者の名誉と尊厳が完全に回復されるよう総力を尽くす」と述べた。

この記念日は、1991年に故金学順(キム・ハクスン)さんが慰安婦だったことを初めて公の場で証言した日に由来し、2017年に文在寅(ムン・ジェイン)政権下で指定された。
文前大統領が式典に直接出席した一方、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領は対日関係を考慮し出席やメッセージを見送っていた。
今回のメッセージは、李政権が元慰安婦支援団体トップの尹美香(ユン・ミヒャン)氏を特別恩赦した直後であり、「恩赦に否定的な世論を和らげる狙い」があるとの見方も報じられている。

(産経新聞、共同通信 2025/8/14 配信)