ドイツ西部ボンにある民間の女性博物館の敷地において、旧日本軍の従軍慰安婦問題を象徴する少女像が恒久的に設置されることとなった。
除幕式は6月28日に予定されている。

この少女像は、ドイツ西部ケルンのナチス関連博物館で3ヶ月間期限付きで展示された後、女性運動などの展示で知られるボン女性博物館へ移設された。
同博物館は韓国側と無期限の契約を交わしており、私有地である敷地により恒久的な展示が可能である。

マリアンネ・ピッツェン館長は、日韓の歴史的背景ではなく、「戦争における女性への性暴力」という普遍的で重要なテーマに焦点を当てるのが狙いであると強調した。

一方、ドイツ国内では、2020年9月に首都ベルリンのミッテ区の公有地に別の少女像が設置されていたが、区当局は撤去を命じた。
これに対し、像を設置した韓国系市民団体「コリア協議会」による仮処分申請が認められ、ベルリン行政裁判所は9月28日までの設置継続を許可した。
同協議会は今後、私有地への移転について区側と協議する予定である。
ドイツにはこのほか、フランクフルトやカッセルにも少女像が設置されている。

(ベルリン共同通信, ベルリン聯合ニュース 2025/6/18~19 配信)