北九州市門司区で発見された旧門司駅遺構について、市は複合公共施設建設のため、11月28日から保存部分を除き取り壊し工事を開始した。

この遺構は明治時代に開業した旧門司駅の関連施設で、機関車庫の基礎などが見つかっている。
市は当初、遺構をすべて取り壊す計画だったが、ユネスコの諮問機関であるイコモスや市民団体から保存を求める声が上がり、方針を転換した。
最終的には、機関車庫の基礎の一部を現地で保存し、一部を取り出して別の場所で展示することになった。

機関車庫の基礎の一部は埋め戻して保存し、別の一部は施設内の床下に移して展示などを予定しているが、具体的な計画は今後検討され、設計変更や工期の遅れが生じない範囲で遺構を残していく方針だ。

取り壊し工事は2025年3月末までに完了し、4月以降に複合公共施設の建設工事が始まる予定で、2027年度中の施設完成を目指している。

(朝日新聞デジタル, 読売新聞オンライン, NHK福岡 NEWS WEB, RKB毎日放送 2024/11/28 配信)