去年、北九州市の公共施設の建設予定地で見つかった旧門司駅の遺構について、市は26日から遺構の記録に向けた追加の発掘調査を始めた。
今回の調査範囲は、約770平方メートルで8月26日は約30人態勢で発掘調査が行われた。
市は今回の追加の発掘調査で出土した遺構の記録保存をしたうえで、複合公共施設を建設するため取り壊す予定。
旧門司駅は、1891年に開業し、1914年まで使われていた。
2023年の調査では、初代門司駅の駅舎の外構や機関車庫の基礎の一部が確認された。
これは、市が門司区で計画する、8つの公共施設を集約した複合公共施設の建設予定地で見つかった。
遺構を巡っては、ユネスコの諮問機関であるイコモスが保存を求める緊急声明を北九州市や国に提出しているが、北九州市は全面的な現地保存は難しいと判断し、代わって画像や図面などによる記録保存を行う。
また2024年6月には市議会で複合公共施設の建設を進める予算が成立し、取り壊す方針が決定している。
追加調査は年内で終わる見通しだが、イコモスなどは現地での保存を求めている。
(福岡 NEWS WEB, RKBオンライン, TVQ九州放送, 日テレNEWS 2024/8/26 配信)