2023年2月、北九州市長選が行われ、激戦の末、現職が推した元官僚を破り、草の根運動を展開した新しい市長が勝利したことは、全国が驚いた注目ニュースとなりました。

地元のよりよい未来を志向する当Kプラネットもただ単に驚くだけにはいきません。


次は地方統一選挙の一つ、4月9日(日)「2023年福岡県議会議員選挙」が行われます。

Kプラネットは、以前から歯切れのいい言動に注目していた共産党の真島省三氏に、告示前のお忙しい中、お話を伺ってきました。

街頭演説や限りがある紙面では語り尽くせないだろうことについて、真島氏の本意を少しでも読み取ってもらえれば幸いです。
どうぞご一読ください。


待ったなしの「若者世代へのフォロー」


真島さんが最重要課題に挙げているのが若者世代、特に子育ての応援です。
「学校給食費を0」「子どもの医療費0」「子どもの分の国保料0」
これら「3つのゼロ」を実現して子育てを応援すると公約しています。


昨年7月の参院選の際、博多駅などの街頭で聞いた若い人の話が衝撃的で忘れられないと真島さんは県議会議員選挙への意気込みを語りました。

街頭で若い世代にシール投票をしてもらうと、ダントツで多かったのが「給料を上げてほしい」だったんです。
こんなにも多いのかとビックリしました。
彼らの話をじっくり聞くと、皆さん本当に生活することそのものに苦労していたのです。


とにかく生活に追われて目の前の自分のことしかできない毎日。
朝から晩まで働いてクタクタになって帰って寝るだけの余裕がない毎日。


つまり、「お金があれば、他人にもっと優しくできると思う」と語った若い男の子の言葉に尽きます。


もう今の日本の実態は、”賃上げしなければ長時間労働を解消できない”ところまで来ているのです。


世代を問わず、生活を苦しめられている。
特に若者は預貯金ができなくて未来の展望など考えられない。


これは、日本の民主主義を支える根本的な問題なのです。


もちろん、「最低賃金の引き揚げ」は国政がやることだと分かっています。
全国知事会も全国一律の最低賃金を国政に求めています。
最低賃金1500円がワーキングプアを抜け出す金額だと誰もが知っている。
だからこそ今、それぞれの地方・地元から全国知事会へ猛烈にプッシュしなくてはなりません。


「結婚も考えられなくて絶望しかない」と語る彼ら若者が、明るい未来を語れるようにしなくては、日本は立ち行かなくなります。


日本の将来を担う若者が鍵を握っているからこそ、真島さんは厳しい現実や貧困に喘ぐ彼らを救う道を是が非でも実現したいと考えています。


すでに目の前にある「戦争の脅威」


真島さんは軍拡の脅威も見過ごせないと語りました。

2014年ウクライナ紛争から端を発し、22年2月ロシアによるウクライナへの全面侵攻へと発展した「ウクライナ危機」は、遠い異国の地で起こっていることと傍観できません。

昨今の急激な物価高が私たちの生活を直撃していることは周知の事実です。


2014年当時、ウクライナではなくロシアを援助したのは元総理安倍晋三氏率いる日本の過ちでした。
日本は、クリミア半島の危機からずっとロシアに対して弱腰できました。
日本の問題は山積みしており、それは日本メディが何も報道してこなかったことに起因します。


過ちは正して、「戦争を起こさないための外交に知恵と力をつくす」ことが政治の役割です。
共産党の政策「絶対に戦争を起こさない」を実践しなくてはなりません。


いままさに、東南アジア諸国連合(ASEAN)は、米国、中国、日本なども参加した「東アジアサミット」という「新しい平和の枠組み」を強化して、友好協力条約を東アジア規模に拡大しようとしています。


これは、「東アジアを平和の地域にする」ために、憲法9条を生かした外交をと、長年に渡って共産党が活動してきて結果、実現できた枠組みなのです。


しかしながら、戦後の日本政府も経団連も、アメリカ外交について楽観的すぎるのが実情です。
無責任であり、ずっと目の前のことだけで右往左往しています。


外交の力を侮ってはいけない。
武力による平和は成り立たない。

軍拡の財源は増税と社会保障の削減となって庶民の暮らしを破壊します。
何のための軍拡なのでしょう。
憲法9条の放棄は国を滅ぼすだけではないでしょうか。
暮らしを守る政治と政治家が必要です。


「諦めずによりより社会を実現する」政治のチカラ


2023年2月、北九州市長選で「オール与党」という体制が否定されました。
つまり、「馴れ合い政治」が否定されたということです。


「閉塞感を感じ、不安が募っていたところ、民意が爆発した」と真島さんも分析します。


「これまでは”オレについて来い”の民主主義だったが、脱皮する時が来た」と。
昭和型の”オレについて来い”と言ってはいるものの、「意見・陳情を掬い上げるフリして実は何もしないニセモノ議員が多い」と真島さんは憤りを隠しません。


「自分が自分らしく生きていける条件を整える」のが政治家の仕事です。
”議員になって庶民のために何もしない”のは、ありえない。


分かりやすさばかりが受け入れられ、手っ取り早い救世主のように見えた第3局の政党の実態はすでに暴露されています。


国民が願っていることは、成熟した社会になること。
たとえ野党であっても、共産党は長いスパンで見れば「東アジアサミット」という「新しい平和の枠組み」という政策を実現しています。


すなわち、実現するまで諦めない。
77年間も平和を維持してきた国は、世界中に日本しかないのですから。



若者の生活を脅かす政策や政治を糾弾し、平和な日本を追い求める。
真島さんのような政治家がもっと増えて議員として活躍できるならば、日本の未来は明るくなるのにと思わずにはいられません。

以上