沖縄防衛局は12日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に向けた新基地建設の工事を再開した。新型コロナウイルスの影響で4月から約2カ月工事を中断、沖縄県は工事を再開しないよう国に求めていた。

7日投開票の沖縄県議選では辺野古新基地建設が争点になり、新基地建設に反対している当選者が過半数を占めた。玉城県政の勝利から5日後の工事再開に関して、菅義偉官房長官は記者会見で「県議選は全く関係ない」と強調。安倍晋三首相は、「普天間基地の固定化は断じて避けなければならない」と移設の早期実現を目指す考えを表明した。

玉城デニー知事は「大変遺憾だ」と政府の対応に反発し、国が工事を再開させたことで県との溝は一層深まっている。


(参考:共同通信・琉球朝日放送6/12、琉球新報6/13配信)