米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画で、沖縄県は31日、辺野古沿岸部の埋め立て承認を撤回。
撤回処分通知書を防衛省沖縄防衛局に届けた。
撤回は埋め立て承認の効力を失わせるもので、移設工事はストップする。
辺野古移設を進める政府は対抗策として、撤回の効力を失わせる執行停止を裁判所に申し立てるなどの法的な対抗策を検討している。
急逝した翁長雄志(おながたけし)知事は、政府が土砂投入の開始時期として通知していた8月17日より前に撤回することを念頭に、7月下旬、仲井真弘多(ひろかず)・元知事による埋め立て承認を撤回する意向を表明していた。
工事が止まる期間は一定にとどまる可能性もある中、県の承認撤回や国の対応は翁長氏の死去に伴う知事選(9月13日告示、同30日投開票)への影響も注目される。
(参考:朝日新聞、読売新聞、沖縄タイムス 8月31日配信)