新潟県の米山隆一前知事の辞職に伴う同県知事選は10日投開票され、自民、公明両党が支持する前海上保安庁次長、花角英世氏(60)が、初当選した。
森友、加計学園問題などで政府・与党に逆風が吹くなか、事実上の与野党対決となった。
米山隆一前知事が始めた柏崎刈羽原発の再稼働問題については、与野党候補とも検証作業を継承する慎重な姿勢を示した上、雇用など他の問題も山積するため、再稼働問題を争点としない花角氏の戦術が功を奏した。
与野党6党派の推薦を受けた池田千賀子氏は野党共闘の成果を上げられず、無党派層の票を集めたが僅差で及ばなかった。
しかし、来年の統一地方選や参院選では、野党統一候補と与党候補の事実上の一騎打ちが多発する見通しであり、与党にとって楽観視できる結果ではない。
(参考:毎日新聞・朝日新聞・産経新聞 6月10日配信)